JAXA(宇宙航空研究開発機構)の筑波宇宙センターが、「特別公開2026」を2026年11月28日(土)に開きます。場所は茨城県つくば市です。入場は無料で、雨でも行われます。
この記事は、28日に筑波へ行くかどうかを決める人のための記事です。入場に予約が要るのか、車で行けるのか、ロケットに関わる企画のどれが申込なしで見られるのかを、公式の特設サイトから拾って書きます。開催まであと22日です。
上の写真は種子島宇宙センターから上がるH3ロケットで、筑波の会場ではありません。筑波宇宙センターは射場(ロケットを打ち上げる場所)ではなく、ここからロケットは上がりません。当サイトの画像プールに筑波の写真が無いため、会場で名前を投票するHTV-Xや、模型が出るきく9号を運ぶのと同じH3ロケットの写真を載せています(写真の便はみちびきを運んだもので、ブースタの本数などの形はHTV-Xの便とは違います)。
11月28日はどこで、予約はいるのか
会場は筑波宇宙センター(茨城県つくば市)です。入場について、特設サイトの「よくある質問」には、こう書かれています。
入場自体の事前登録は不要です。ただし、一部イベントと駐車場は事前申し込みがが必要です。 (JAXA筑波宇宙センター「特別公開2026」よくある質問。「がが」は原文のまま)
つまり、入るだけなら予約はいりません。開催時間は10時〜15時30分で、最終入場は15時です(特設サイトの開催概要)。去年(2025年11月8日)も同じ時間でした。入場は「自動車も含めて9:00前後を予定」で、イベントの開始は10時です。
車で行く人は、ここが大事です。 駐車場は事前申込制で、「ご予約のない方はお車での入構はできません」とあります。駐車場の受付は今日時点で「受付中」で、特設サイトには締切は11月13日23時45分と書かれています(今日から7日後)。申込先へのリンクは特設サイトの「駐車場のご利用について」にあります。大型バス・マイクロバスは入れません。「お車による送迎やタクシーでのご来場はご遠慮ください」とも書かれています。
つくば駅からは無料の送迎バスが出ます。特設サイトに載っている時刻は、行きが9時30分〜14時30分で約15分間隔、帰りが12時〜15時30分で、帰りの乗り場は「ロケット広場付近」です。ただし見出しは「2026年情報準備中」のままで、「運行時間、運行間隔、乗り場などは、内容が確定後に更新します」とあります。つくば駅側の乗り場も「確認中」です。行く直前にもう一度見てください。
イベントは全部で57件です。申込や整理券(会場で配る順番の券)が要るのは一部で、「整理券は当日会場で配布します」とあります。
申込なしで見られるロケットの企画は何があるのか
イベントの一覧から、ロケットと打ち上げに関わるもので、申込も整理券もいらないものを3つ拾います。
- 01 H-IIロケットツアー。場所はロケット広場(屋外)です。「H-Ⅱロケットを一周しながら、ロケット博士が機体について解説します。」とあり、10時〜12時と13時〜15時30分の間、毎時00分・20分・40分に出発します(昼の12時台は出発がありません)。1回およそ20分です。「雨天・強風時は中止または内容変更の可能性があります。」とも書かれています。H-IIは1990年代に飛んだ日本のロケットで、何回飛んだかは最後の節で書きます
- 13 ロケット再使用への挑戦 再使用ロケット実験機RV-X。今年の「新イベント」です。再使用とは、一度飛んだ機体を回収してまた飛ばすことです。「実験主任による講演と飛行試験の映像でご紹介する」とあり、講演は11時・12時・13時45分・14時45分の4回、各30分です。場所は6mφ放射計スペースチャンバ棟の1階ロビーです。RV-Xが今年どう飛んだかは11月2日の記事に書きました。RV-Xの飛行は能代で行われたので、当サイトの国内4射場の集計には入っていません
- 25 半世紀を超える「きく」シリーズを紹介!。「最新の「きく9号」と歴代「きく」シリーズの技術を模型や動画で紹介!」とあります。きく9号は技術試験衛星(新しい技術を宇宙で試すための衛星)で、9月に名前が決まったばかりです(9月19日の記事)。乗るH3ロケット(H3-22という形)の当サイト集計は7回中成功5で、打ち上げ日は当サイトの予定表でも「2026年」より細かい日付がありません
時刻が決まっているのはツアーと講演なので、この2つを軸に回る順を決めると動きやすいはずです。ツアーは12時台に出発が無く、講演の2回目は12時からなので、昼は講演に合わせると空きません。
HTV-Xの名前はどう決まるのか
55 未来を運ぶ名前を選ぼう!HTV-X愛称投票。こちらも「新イベント」で、申込も整理券もいりません。場所は宇宙ステーション運用棟、時間は10時〜15時30分です。説明にはこうあります。
HTV「こうのとり」に続くHTV-Xの愛称が、あなたの一票で決まります。 (JAXA筑波宇宙センター「特別公開2026」イベント55)
HTV-Xは「こうのとり」の後継の機体で、1号機は2025年10月26日にH3ロケットで上がっています。同じ棟の「HTV-X/JDOCXを知ろう!」では「今年はドッキング機構地上試験モデルも展示します!」とあります。
会場以外で投票できるのか、一般公募があるのかは、特設サイトには書かれていませんでした。当サイトが見た範囲では「会場で投票する」ことだけが分かっています。
HTV-Xを運ぶのは、H3ロケットのうちブースタを4本付けたH3-24という形です。当サイトの集計では、この形は2回飛んで2回とも成功しています(2025年10月のHTV-X1号機と、2026年10月のMMX。10月16日の記事)。次のHTV-X2号機は、当サイトの予定表では「2027年」より細かい日付がありません。
「打上げか、延期か」の判断会議はどう申し込むのか
32 打上げか?延期か?「ロケット GO/NO GO判断会議」は、来場者が打ち上げ隊の一員になり、制限時間内に打ち上げを続けるか延期するかを決める企画です。10時15分から15時15分まで、1時間ずつ5回あります。
こちらは事前申込ですが、イベントデータには「申込情報は準備中です」とあり、申込の開始日・締切・申込先はどれも「確認中」です。今日の時点では、申し込みたくても申し込めません。特設サイトを見直すしかない状態です。
実際の打ち上げで「延期」がどう決まるかは、9月5日の説明記事に書いています。会議に参加する前に読むと、何を判断させられるのかの見当がつきます。
申込が要る他の企画は、締切がもう近いものがあります。イベントデータに締切が入っている8件のうち、いちばん早いのは11月15日15時(05 科学×デザイン)です(駐車場の11月13日23時45分は、これよりさらに早い締切です)。14・19・46の3件は11月17日23時59分が締切で、応募者が多い場合は抽選になります(「応募者多数の場合は抽選となります」の注記は、05と02の手話案内ツアーにも付いています)。「みちびき」と「ソクイ」のプロマネ(プロジェクトマネージャ)が話す「プロマネミニトーク」(06)は先着順で、11月28日13時まで受け付けます。みちびきの5号機は、2025年12月22日のH3ロケット8号機で失われた衛星です(9月23日の記事)。
筑波のH-IIロケットは何回飛んだのか
ロケット広場で一周するH-IIは、当サイトの集計では7回飛んで6回成功、失敗は1回です。初めて飛んだのは1994年2月4日(日本時間)で、最後に飛んだのは1999年11月15日です。失敗の1回はこの最後の便(MTSATという衛星を載せた便・種子島)でした。失敗の原因は当サイトのデータに入っていないので、ここでは書きません。
最後の飛行から特別公開の日まで、9,875日です。年にすると27年で、H3ロケットが初めて飛んだ2023年より、さらに24年前のロケットです。
ひとつ注意があります。当サイトの集計で「H-II」と名の付くロケットは、H-IIA・H-IIBを含めると66回になります。上の7回はH-IIだけの数で、この2つの数字は別のものです。また、ロケット広場のH-IIが飛ばなかった機体なのか、どういう由来のものなのかは、特設サイトでは確かめられませんでした。
11月のJAXAの特別公開は3か所あります。相模原(7日と8日、11月5日の記事)、種子島(23日、11月4日の記事)、そして筑波(28日)です。初日から最終日まで21日間で、筑波が最後です。
いまできることは3つです。
- 電車で行くなら、予約はいりません。 つくば駅からの無料バスは時刻が「準備中」なので、行く前に特設サイトを見直してください
- 車で行くなら、駐車場の申込を11月13日23時45分までに。 予約のない車は入れません。これがいちばん早い締切です
- 判断会議に出たいなら、待つ。 申込情報は「準備中」です。他の申込制の企画は11月15日・17日の締切があるので、そちらは先に動いてください