やさしく ニュース 種子島宇宙センター 特別公開 H3 LE-9 バスツアー JAXA 見学

種子島の特別公開は11月23日、H3のエンジンを初公開するバスツアーは20日まで予約

・打ち上げ日和 編集部 ・約8分で読めます

JAXAは種子島宇宙センター特別公開2026を11月23日に開き、要予約のバスツアー15便583名でH3の1段エンジンLE-9を「初公開」すると告知。予約は11月20日18時までですが、4日時点で予約サイトは受付停止中の表示です。

宇宙にくわしくない人むけ。専門用語を使わずに書いています。

種子島宇宙センター吉信第2射点。射点の構造物と2本の避雷塔が海を背に立っている
種子島宇宙センター 吉信第2射点(LP-2・2005年撮影)。H3ロケットはここから上がります。バスツアーがここを回るかどうかは告知に書かれておらず、エンジンLE-9も写っていませんNaritama (NARITA Masahiro) / CC BY-SA 3.0 / 出典

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、種子島宇宙センターの「特別公開2026」を2026年11月23日(月・祝)の10時から16時に開くと告知しています。入場は無料です。

目玉として書かれているのが、予約制のバスツアーです。JAXAの告知には「LE-9エンジンを初公開!」とあります。LE-9(エルイーナイン)は、H3ロケットのいちばん下の段(1段目)に付いているエンジンです。

この記事は、11月23日に種子島へ行くかどうか、行くなら予約をどう動くかを決めるための記事です。予約の締め切りは11月20日(金)18時で、今日から数えて16日後です。ただし、今日の時点で予約サイトは「受付停止中」と表示されています(くわしくは下で書きます)。

11月23日、種子島宇宙センターで何がある?

場所は鹿児島県の種子島にある JAXA 種子島宇宙センター(南種子町茎永)です。H3 ロケットが上がる発射場で、10月20日に火星の月を調べる探査機 MMX を乗せた H3 ロケットが上がったのもここです。

ふだんは見学できない場所をバスで回ったり、ロケットの打ち上げを指揮する管制室を見たりできる日が「特別公開」です。去年(2025年)は7月13日に開かれました。今年は11月23日なので、前回から498日あいています。11月23日という日付は、おととし(2024年)と同じです。

予約がいるものと、いらないものがあります。予約がいるのは、バスツアーと講演と JAL の折り紙ヒコーキ教室です。管制室の公開や水ロケットづくりは予約がいりません。

「H3のエンジンを初公開」とはどういうこと?

JAXA のロケットの解説ページでは、LE-9 を「H3ロケットの第1段メインエンジン」と説明しています。H3 は、このエンジンを下の段に2基か3基つけて飛びます。1基の推力(ロケットを押す力)は「1471kN(150tonf)」と書かれていて、およそ150トンの重さに相当する力です。

JAXA は、このエンジンの仕組み(エキスパンダーブリードサイクルという方式)について「日本以外での開発や採用例はなく」と書いています。種子島宇宙センターには、このエンジンに火をつけて試す「液体エンジン燃焼試験場」があります。

今年のバスツアーの見出しは「H3ロケット1段エンジン開発に迫る、特別公開限定バスツアー!」で、本文に「ロケット打上げを支える種子島宇宙センターの射場をJAXA職員の解説付きでご案内します!LE-9エンジンを初公開!」とあります。

ここで言えないことを先に書いておきます。どの場所で、どのエンジンを見せるのかは、告知に書かれていません。 飛ぶ前の機体に付いた状態なのか、試験に使ったものなのか、展示用なのかは分かりません。「初公開」も JAXA の告知の言葉をそのまま引いたもので、LE-9 がこれまで一度も人の目に触れていない、という意味で書いているわけではありません。去年とおととしの特設サイトには、エンジンを見せるという記述はありませんでした。

バスツアーに乗るにはどうする?

バスツアーは「要事前予約」で「先着順」です。予約の受付は10月18日(日)12時から11月20日(金)18時まで。「キャンセル待ちは承っておりません」と書かれています。所要時間は約1時間20分です。

便は15便あり、受け付ける人数は便によって違います。合計すると583名です(第1・2・3・6・7・8・11・12・13便が41名、第4・9・14便が45名、第5・10便が33名、第15便が13名。合計は当サイトの計算)。

過去2年と並べると、こうなります。

年開催日便数事前予約の人数所要時間バスの発着場所
2024年11月23日(土・祝)12便552名約1時間40分宇宙科学技術館駐車場
2025年7月13日(日)15便554名(3便は人数の記載なし)約1時間25分厚生棟体育館
2026年11月23日(月・祝)15便583名約1時間20分宇宙科学技術館駐車場

人数の合計は、どの年も特設サイトの便ごとの数字を当サイトが足したものです。2025年は第5・10・15便の事前予約の人数がページに無かったので、554名はその3便を除いた数です。2025年は当日席(予約なしで乗れる席)が149名分ありましたが、今年の告知に当日席の記述はありません。「当日席は無い」とまでは書かれていないので、今年は無いと断定はしません。

今年の集合場所は宇宙科学技術館の駐車場で、告知に「昨年の発着場所とは異なります」とあります。去年行った人は、場所が変わっている点に注意してください。

そのほか、バスツアーの注意として次のことが書かれています。

予約サイトが「受付停止中」と出ている

特設サイトの予約サイトのリンクのすぐ下に、「※現在システムメンテナンス中のため予約受付停止中」という注記があります。当サイトが見たのは11月4日の5時台です。

できることは、特設サイトをもう一度開いて、注記が消えているかを確かめることです。予約期間の終わりは11月20日18時で、キャンセル待ちはありません。

予約がなくても楽しめるものは?

特設サイトには、予約のいらないものも載っています。

予約のいるものは、バスツアーのほかに2つあります。スペシャル講演は4回(10時50分・12時10分・13時30分・14時50分開始)で各回60名ですが、予約サイトと予約期間はまだ「Coming soon」です。JAL の折り紙ヒコーキ教室は11時と13時の2回で、予約期間はバスツアーと同じです。

一般の来場者向けのシャトルバスや駐車場、交通規制、問い合わせ先は、特設サイトに書かれていませんでした。

当日、打ち上げは見られる?

見られません。この日に打ち上げの予定はありません。

当サイトの集計では、種子島宇宙センターからの打ち上げは100回(成功95・失敗5、1975年9月から2026年10月まで)で、100回目が10月20日の MMX でした(10月21日の記事)。特別公開は、その34日後です。

次にロケットが上がる日はまだ決まっていません。当サイトが持っている今後の国内打ち上げ予定は15件で、15件とも打ち上げ日が未定です。これは10月29日の記事で書いた状態のままで、11月4日の予定データでも変わっていません。

ふだんの種子島宇宙センターにも、センターの中をバスで回る「施設案内バスツアー」があります。今回のスペシャルバスツアーは特別公開の日だけの別のもので、申し込みは特設サイトにある予約サイトから、と告知にあります。ふだんのバスツアーの申し込みとは別物として扱ってください。

最後に、11月の JAXA の特別公開は種子島だけではありません。JAXA のイベント一覧には、相模原キャンパス(11月7日・8日)、種子島宇宙センター(11月23日)、筑波宇宙センター(11月28日)の3か所が載っています。

いまできることは3つです。

  1. バスツアーに乗りたいなら、特設サイトで予約の受付が再開しているかを確かめる。 締め切りは11月20日18時で、先着順、キャンセル待ちは無い
  2. 予約が取れなくても、管制室の公開と水ロケットは予約なしで参加できる。 水ロケットの製作は先着200名
  3. 打ち上げを見るつもりで行かない。 11月23日に打ち上げは無く、次の日付はまだ1件も決まっていない