JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙科学研究所(宇宙研)が、相模原キャンパスの「特別公開2026」を2026年11月7日(土)の10時から16時に開きます。場所は神奈川県相模原市です。翌8日(日)は会場に人を入れず、YouTube のライブ配信だけで行います。
この記事は、7日に相模原へ行く人、または8日に配信を見る人が、ロケットと打ち上げに関わる展示がどの会場にあって、どれが予約なしで見られるかを知るための記事です。開催まであと2日です。
日時・定員・14時以降は予約なしで入れることは、10月29日の記事で短く書きました。今回はブース(展示の1区画)ごとの中身を書きます。
上の写真は宇宙研の射場・内之浦宇宙空間観測所で、会場ではありません。当サイトの画像プールに相模原キャンパスの写真が無いため、特別公開で紹介される「観測ロケット」が上がる場所の写真を載せています。
11月7日はどこで何時から?
現地は11月7日(土)10時〜16時です。会場は3か所に分かれています。
- JAXA相模原キャンパス(相模原市中央区由野台3-1-1)
- 相模原市立博物館(キャンパスの向かい)
- 国民生活センター 相模原事業所(キャンパス正門から徒歩10分)
入場は無料ですが、事前のWEB予約制で、定員は6,000名の先着順です。予約は9月1日に始まっています。ただし14時以降は予約なしで入れます。
予約がいっぱいかどうかは、ページを読んでも分かりません。ページには、こう書かれています。
定員に達した場合でも、キャンセルなどで空きが生じると予約可能になります。空き状況のお知らせは行っておりません (JAXA宇宙科学研究所「JAXA相模原キャンパス特別公開 2026」)
一度に予約できるのは4名まで。予約のリンクが2つに分かれていますが「内容は同じです。どちらか1つのみご予約ください」とあります。
交通は「当日は混雑が予想されます。公共交通機関をご利用ください」とされ、臨時駐車場は台数に限りがあり「左折入庫のみ」「当日は国民生活センターには駐車できません」と書かれています。
去年(2025年)の現地は10月11日でした。今年は11月7日なので、前回から392日あいています。会場を開ける日を1日、配信だけの日を1日という形は、2022年から5年続いています(宇宙研の履歴ページに載る2014年〜2026年の13回分から数えました)。
ロケットに関わる展示はどこにある?
出展ブースの一覧(予定)から、ロケットと打ち上げに関わるものを会場ごとに拾います。入場の予約とは別に、一部のイベントには「イベント予約」が必要です。イベント予約は10月1日に受付が始まっていて、入場予約番号が要ります。
相模原キャンパス(入場予約が要る会場)
- 観測ロケット。プログラムには「JAXAが打上げを行っている観測ロケットについて動画などを交えて紹介します。」とあります。観測ロケットが何かは次の節で書きます
- ロケット・衛星開発を支えるシミュレーション
- ひので・SOLAR-Cの紹介と分光器工作。SOLAR-C(ソーラーシー)は、太陽を観測している「ひので」の後継です(10月31日の記事)
- Nextミッション! DESTINY+。DESTINY+(デスティニープラス)は小惑星を調べる探査機です(10月16日の記事)
- 月面探査最前線LUPEX&現場体感ツアー。こちらは事前予約制のイベントです。LUPEX(ルペックス)は月の極域(北極・南極のあたり)を調べる計画で、当サイトの予定表には「Lunar Polar Exploration Mission」の名前で載っています
- 再突入カプセルの研究開発
- 我らISAS地球防衛隊!
事前予約制のイベントは全部で8件あります。上のLUPEXツアーのほか、「次世代電気推進のための大型試験設備」「広報講演『はやぶさ2♯ トリフネフライバイ探査』」「めざせ宇宙!紙筒ロケット工作」「水ロケット教室」などです。どれも定員はイベントごとに設定され、先着順です。
国民生活センター(キャンパス正門から徒歩10分)
- 火星衛星探査計画(MMX)。一覧に「※入場予約不要」と注記があります。プログラムには「2026年打上げのMMX探査機について紹介。1/2サイズの模型を展示しています。」とあります。MMXは10月20日に種子島から上がったばかりの探査機で、火星の月フォボスの石を持ち帰る計画です
- スペシャルライブ&トークステージ。こちらにも「※入場予約不要」の注記があります
- 水ロケット教室(事前予約制のイベント)
「入場予約不要」の注記が付いているのは、この MMX のブースとステージの2件です。国民生活センターの会場全体が予約不要とはページに書かれていないので、ここは注記のある2件だけを頼りにしてください。
相模原市立博物館(キャンパスの向かい)
- プラネタリウムは、7日は「イベント実施のため、一般投影は16:00〜16:45全天周映画『MMX火星衛星探査計画』のみを上映します。」とプログラムにあります
一覧の本文に「イプシロン」「RV-X」「再使用」の名前は出てきません。イプシロンSや再使用ロケットの展示があるかどうかは、ページから読めませんでした。
「観測ロケット」ってなに?
観測ロケットは、衛星を地球のまわりの軌道(地球のまわりを回り続ける道すじ)に乗せるロケットとは違い、上がって観測をして、落ちてくる飛び方のロケットです。
宇宙研のページでは、こう説明されています。
現在、宇宙科学研究所で使用している観測ロケットは、S-310、S-520、SS-520の3機種です。 観測ロケットは毎年1~2機、鹿児島県大隅半島東端に位置する内之浦宇宙空間観測所から打上げられています。 (JAXA宇宙科学研究所「観測ロケット」)
当サイトが JAXA のプレスリリースで確認できた直近の打ち上げは、2025年7月15日の S-310-46号機です。JAXA は「ロケットは正常に飛翔し、内之浦南東海上に落下しました。」と発表しています。これより後の観測ロケットの打ち上げ結果は、宇宙研の「打上げ・実験」の一覧には載っていませんでした(11月5日に見た範囲)。
ひとつ、当サイトの事情を書いておきます。S-310 と S-520 の打ち上げは、当サイトの国内153回の集計には入っていません。集計のもとにしているデータベース(LL2)に登録が無いためです。くわしくは10月28日の記事に書きました。
展示に出る「次のミッション」はいつ上がる?
ブースに出る DESTINY+、SOLAR-C、LUPEX の3つは、当サイトの打ち上げ予定(11月4日保存・15件)に載っています。ただし、3つとも打ち上げ日は未定です。予定表の上では、DESTINY+ は H3 ロケットで、SOLAR-C はイプシロンSで、LUPEX は H3 ロケットで上がる形になっていますが、どれも日付が決まった状態ではありません。
MMX だけは、予定表から実績の側に移りました。10月20日の朝に H3 ロケットで上がっていて(10月21日の記事)、特別公開はその18日後です。プログラムの「2026年打上げのMMX探査機」という書き方は、そのまま読んで大丈夫です。
つまり、7日の会場で「これから上がる」と紹介されるものは、どれも日付がまだ無いものです。「次はいつ上がるのか」を会場で聞いても、今日の時点で決まっている日はありません。
8日のオンラインは何が見られる?
8日(日)は YouTube のライブ配信で、予約不要・無料です。開始は10時。終了は「予定」で、資料によって17時40分、17時30分、16時と違うので、ここでは1つに決めません。
番組表のうち、ロケットと打ち上げに関わるものは次の2つです。
- 13時55分 MMX。「2026年10月20日に打上げに成功した火星衛星探査計画(MMX)の開発過程を画像や動画で紹介」
- 14時55分 DESTINY+。「再来年度の打上げを目指し開発中」
ほかに、13時35分に水星に着く直前の探査機「みお」、14時30分に地球防衛、15時15分に Comet Interceptor(2029年の打ち上げに向けて JAXA が子機を開発中)の番組があります。
最後に、11月の JAXA の特別公開は相模原だけではありません。JAXA のイベント一覧には、相模原(7日・8日)、種子島宇宙センター(23日)、筑波宇宙センター(28日)の3か所が載っています。種子島については11月4日の記事に書きました。
いまできることは3つです。
- 7日に行くなら、入場予約のページを見る。 空きが出れば予約できますが、空き状況のお知らせはありません。取れなければ、14時以降は予約なしで入れます
- MMX の2分の1の模型を見たいなら、国民生活センターの会場へ。 そのブースには「入場予約不要」の注記があります。キャンパス正門から徒歩10分です
- 行けないなら、8日10時からの YouTube 配信を見る。 予約はいりません。MMX は13時55分、DESTINY+ は14時55分の予定です